脊椎脊髄外科

Spine Surgery

ご挨拶

当院における脊椎脊髄外科は運動器である脊椎と内部に走る脊髄の両方を治療対象とする神経、骨に対応する診療科です。

脊椎脊髄疾患の治療は困難で、手術も大変難しいとの認識がございますが、その危険であると言われていた脊椎疾患に対して確かな技術と診断能力を用いて安全かつ最新の治療を駆使してお困りの患者様やご家族の皆様に安心していただける医療を行い、ご満足頂けるよう取り組んでおります。

診療科の特徴

国内で診療される全ての脊椎疾患の大部分の疾患を治療対象としております。それらに外来治療、救急対応、各種検査、安静・リハビリ入院（グループ病院内での取り組み一部あり）、低侵襲手術から根治手術など最新の技術を用いて治療を行います。さらには術後リハビリテーションに至るまで「ここに来れば全てを満たす脊椎拠点病院」としてトータルな医療を提供いたします。我々職員一同力を合わせ「脊椎脊髄疾患に対して質の高いチーム医療」を提供し、患者様が笑顔で病院を後にして頂けますよう努めてまいります。

主な疾患

頚椎疾患	頚椎症性脊髄症　頚椎症性神経根症　頚椎後縦靭帯骨化症　頚椎脊髄損傷　Chiari奇形　頚椎奇形症　リウマチ性環椎軸椎脱臼、偽腫瘍など
胸椎疾患	黄色靱帯骨化症、黄色靱帯石灰化症、胸椎後縦靭帯骨化症、胸椎椎間板ヘルニア
腰椎疾患	脊柱管狭窄症　腰椎変性すべり症、腰椎分離すべり症、椎間孔狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア　腰椎後縦靭帯骨化症、腰椎黄色靱帯骨化症　腰椎椎体骨折
脊椎腫瘍・脊髄腫瘍	感染性脊椎炎　椎間板炎
脊椎外傷・脊髄損傷	脊髄係留症候群　脊髄脂肪種

治療

頚椎疾患	棘突起縦割式頚椎椎弓形成術　選択式頚椎椎弓切除術(Skip)　頚椎後方（椎間孔）除圧術　頚椎後方固定(椎弓根、外側塊、椎間関節固定他)　頚椎前方除圧術（ACDF）内視鏡下椎間孔解放術　環軸関節脱臼固定術(C1-2)　頭蓋頚椎固定術(C0-2)　Chiari奇形大後頭孔減圧術
胸椎疾患	黄色靭帯骨化切除術　後縦靭帯骨化症広範囲後方除圧固定術　胸椎椎間板ヘルニア摘出術
腰椎疾患	ヘルニコア椎間板内酵素注入治療　内視鏡下椎間板切除(MED)　内視鏡下椎弓切除術（MEL)　経皮的内視鏡下椎間板切除術（PED）　経皮的内視鏡下椎弓切除術（PEL，D-PEL）全内視鏡下脊椎手術（FES，FESS）椎間板後方切除術(Love法)　　開窓術(MIS片側進入両側除圧)　椎弓切除術　低侵襲腰椎固定術(MIS-TLIF)　腰椎後方椎体固定術(PLIF，TLIF)　腰椎後側方固定術(PLF)　骨粗鬆症椎体形成術(BKP)　骨粗鬆症後方矯正固定・短縮術(PS0)　XLIF（エックスリフ）脊椎前方固定術
脊椎腫瘍・脊髄腫瘍	原発性脊椎腫瘍切除術転移性脊椎腫瘍後方固定術転移性脊椎腫瘍全摘術(TES) 硬膜内髄外腫瘍切除術(神経鞘腫，髄膜腫) 硬膜内髄内腫瘍摘出術
感染性脊椎炎	腸腰筋膿瘍掻爬術化膿性脊椎炎椎間板掻爬生検術化膿性脊椎炎前方掻爬固定術化膿性脊椎炎後方固定術
外傷	脊椎損傷後方除圧固定術脊椎損傷前方除圧固定術
脊髄係留症候群	脊髄係留症候群終糸切離脊髄係留症候群脊椎短縮術
その他	各種ナビゲーションシステムや脊椎ロボットシステムを用いた脊椎固定術