当院は、自己脂肪由来間葉系細胞を用いた動脈硬化の治療に対して「第二種再生医療等計画」を立案し、特定認定再生医療等委員会の審査を経て、厚生労働大臣に届け出しています。
再生医療等提供計画番号:PB5250067
※自己脂肪由来間葉系細胞を用いた動脈硬化の治療は、すべて自費診療になります
動脈硬化と診断された方が対象となります。
この治療は、自己脂肪組織由来の間葉系幹細胞(ADSC)を静脈内に投与することで、動脈硬化の進行の抑制を期待する治療方法です。
動脈硬化とは、生活習慣や体内環境の乱れによって血管内皮に傷がつき、炎症が起こります。その後、プラーク形成、血管の硬化と狭窄が起こり、症状が進むと心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる疾患を引き起こします。
ADSCは、血管内皮や神経などを含む多様な細胞に分化できる能力を持つことが知られています。また、炎症を抑える効果のある物質を分泌する機能があり、炎症を抑えることにより症状の悪化を防ぐ効果が期待できます。
患者さん本人から皮下脂肪を採取して、ADSCを分離、培養して静脈内に投与します。そのため、拒絶反応が起こりにくい治療です。
脂肪は、「医誠会国際総合病院」の手術室で通常、おへその周辺の傷が目立ちにくいところから、局所麻酔し約1.0g摘出します。その脂肪をすみやかに法人内にある「大阪医誠会がん・神経難病治療クリニック」の培養室へ運ばれます。
培養室で、脂肪から幹細胞を分離して、1ヶ月ほど培養します。
培養の過程で一部の細胞を凍結保存します。凍結保存した細胞は、2回目以降の幹細胞投与に使用します。投与スケジュールに合わせて、凍結した細胞を解凍して培養を行い、投与当日に治療に使用する程度の数になるように培養します。
充填された細胞液は、無菌状態を保った状態で「医誠会国際総合病院」の点滴室で投与します。
所要時間は、2時間程度となります。
下記の方は、この治療を受けていただくことはできません。
この治療は全て自費の治療となります。
当クリニックでは、患者さまご自身の細胞を使用するため、拒絶反応や感染症のリスクは低いと考えられています。治療は国の定めた厳格な基準に則って行われ、安全性には十分に配慮しています。
本治療は厚生労働省が定める「先進医療」や「保険診療」の対象外となります。そのため、治療費は全額自己負担となります。
治療の可否は、事前の精密検査や問診によって総合的に判断します。動脈硬化の状態や全身の健康状態など、一定の基準を満たす方が対象となります。まずは一度、ご相談にお越しください。
医誠会国際総合病院 0570-099166(代)