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超音波診断治療センター
(HIFU)

Center for Diagnostic and Therapeutic Ultrasound(HIFU)

センター紹介

超音波診断治療センター(HIFU)では、前立腺がんに対する高密度焦点式超音波療法(HIFU)を、安全かつ効果的に実施するための体制を整えています。治療は泌尿器科医を中心とした専門スタッフが担当し、画像診断や術後フォローを含めた多職種連携のもと、患者さん一人ひとりに合わせた治療計画を立案しています。

院内にはHIFU機器が導入されており、高精度の照射と副作用の最小化を両立。必要に応じて、他の治療提案も可能です。
今後は、より多くの患者さんがこの治療を選択できるよう、外部医療機関との連携強化や紹介体制の整備にも注力してまいります。

【動画】前立腺がんの基本と癌標的局所療法(HIFU)に迫る!

高密度焦点式超音波療法(HIFU)

高密度焦点式超音波療法(HIFU)

当院が周辺地域で先駆けて導入した新しい前立腺生検(事前に撮影したMRIを活用した高精度生検: 2022年に保険収載)により診断された前立腺内部の前立腺がんの場所に対して、強力な超音波を集中的に照射して、がんを破壊する治療法です。

患者さんの予後に影響すると考えられる前立腺がんを治療する一方、正常な組織を可能な限り残すことによって、がん制御と排尿や性機能などの温存を両立します。この治療は、「フォーカルセラピー」と呼ばれており、欧州、米国で広がりつつある治療法です。

治療は、超音波を照射するプローブと呼ぶ機器を肛門から挿入し、コンピューター制御下に強力な超音波を照射することにより実施されます。治療時間は約40分となっています。

患者さんへのメリット

  • 2泊3日の低侵襲治療
  • 標準治療の課題である“失禁”や“勃起障害”を大幅に軽減!

対象の患者さん

20歳以上で血清PSA値が20ng/mL以下の臨床的に意義のある、がんの局在診断が行われた限局性(転移の認められない)前立腺がんの患者さんが対象となります。患者さんの適応について、ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

当院では、HIFUによるフォーカルセラピーを400名以上に対して実施してきたエキスパートである小路 直教授(東海大学医学部付属病院腎泌尿器科の全面協力を得て、本治療を実施しています。

治療の詳細やご紹介についてご不明点がありましたらお気軽にお問い合わせください。

前立腺がん治療の現状とHIFU

日本における前立腺がんは男性のがん罹患率で増加傾向にあり、早期発見と適切な治療が求められています。※厚生労働省のデータによると、前立腺がんの患者数は年々増加しており、患者さんとそのご家族の生活の質(QOL)向上が重要な課題となっています。
こうした背景のもと、医誠会国際総合病院が先進医療として開始する高密度焦点式超音波療法(HIFU)は、がん組織を破壊する特殊な超音波を前立腺内部のがんに集中的に照射する一方、正常組織を可能な限り温存する、身体にやさしい治療として注目されています。HIFUは合併症や副作用のリスクを抑え、治療後、早期の日常生活への復帰が可能なため、患者さんにとって身体的・心理的負担の少ない治療選択肢です。
※出典:厚生労働省「 全国がん登録 罹患数・率 報告(令和3年報告)
(PDF:https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001476689.pdf

従来の前立腺がん治療は外科的手術や放射線治療が主流であり、排尿障害や性機能障害などの合併症や長期の入院が課題でした。HIFUは短期入院で治療可能で、患者さんの生活の質を重視する治療方針に合致しています。
また、HIFUは再発時にも治療が可能であり、多様な治療選択肢が求められる前立腺がん治療において、柔軟な対応が可能な点も大きな特徴です。