脈が遅くなる
不整脈
突然死や心不全に関わる不整脈
心不全や突然死に関わる
不整脈
完全左脚ブロック
完全左脚ブロックとは、心臓の電気信号が左心室に伝わる際に、左脚と呼ばれる電気信号の通路が完全に遮断されてしまう状態のことです。左脚は左心室を収縮させるために重要な役割を担っており、その電気信号が遮断されると、左心室の収縮が遅れて徐々に心機能が低下していく人もいます。完全左脚ブロックの原因は様々で、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)、高血圧性心疾患、心筋症、弁膜症などが挙げられます。
治療
心機能が低下している場合は、左脚をおぎなう電線を入れることにより右脚と左脚の電気の流れを正常化(同期)させます。これを心臓再同期療法(CRT)と呼びます。70~80%の方で心機能の回復効果があるとされます。
致死性不整脈(心室頻拍や心室細動)が起こるリスクの高い方には、ICD機能をつけることができます(CRT-D)
※房室ブロックでペースメーカーが必要かつ、心機能が低下している患者さんもCRTの適応となる場合があります(心機能が悪化するペースメーカー症候群を避けるため)。