脈が遅くなる
不整脈
突然死や心不全に関わる不整脈

代表的な脈が遅くなる
不整脈(徐脈)

房室ブロック

部長が弱ってしまい社長の命令が社員に伝わらなくなってしまう(ブロック)、脈が遅くなる不整脈です。失神や突然死のリスクがあります。
ペースメーカー植込みが必要になるのは、2度房室ブロックのMobittzⅡ型と3度房室ブロック(完全房室ブロック)です。

房室ブロック

種類

1度房室ブロック
社長から社員への信号の伝わり方がゆっくりになります。
脈は少し遅くなりますが、自覚症状がなければ特に治療の必要はありません。
2度房室ブロック
Wenckebach(ウェンケバッハ)型(Mobitz(モビッツ)Ⅰ型)
社長から社員への信号の伝わり方が段々ゆっくりになり、何回かに1回、社長に信号が伝わらなくなります。特に治療の必要はありません。
MobitzⅡ型
2~3回に1回しか、社長から社員へ信号が伝わらなくなります。頻度にもよりますが、ペースメーカー植込みの対象となります。
3度房室ブロック(完全房室ブロック)
社長から社員への電気信号がまったく伝わらなくなります。
社員は独自のゆっくりしたペースで動きますが、全身に必要な血液を送り出せないため、ペースメーカー植込みの対象となります。

治療

植込み型心臓ペースメーカーの植込み
部長(房室結節)の代理として心臓に電気信号を送る機械を胸に植え込みます。血管を通じて心臓内にリード線を入れるものもあれば、リードが存在しない非常に小さいペースメーカー(リードレス)もあります。

左脚エリア(刺激伝導系)ペースメーカーの場合

左脚エリアペースメーカーの場合

左脚エリア(刺激伝導系)ペースは心機能が悪化していくペースメーカー症候群(12~20%に起こる)の予防、心機能の保持目的で2024年の日本循環器学会ガイドラインで推奨されるようになりました。

※必ずしも左脚エリアにリードを留置できるとは限りません。

リードレスペースメーカーの場合

リードレスペースメーカーの場合