脈が遅くなる
不整脈
突然死や心不全に関わる不整脈

心不全や突然死に関わる
不整脈

心室頻拍・心室細動

*VT=Ventricular Tachycardia
*VF=Ventricular Fibrillation

心室頻拍

心室頻拍

反乱社員によって心臓全体の電気の流れが支配されてしまう状態です。

心室性期外収縮よりも反乱社員が大多数のことが多く、進行した心不全や心筋梗塞などが原因のことがあります。血圧が異常に低くなるため、意識がなくなり心臓突然死をまねくことがあります。

心室細動

心室細動

心室細動とは、反乱社員が原因で心室がけいれんを起こしたようになる不整脈です。血液を全身に送れなくなるため、発生後まもなく意識がなくなり、心臓突然死をまねく原因となります。

治療

ICD(植込み型除細動器 )の植込み
突然死のリスクがあるため、まずICD(植込み型除細動器)の植込みを行うことがガイドラインで推奨されています。慢性心不全で心臓の動きが弱っている方も一部ICD植込みを推奨されています。
ICDは不整脈自体を予防するわけではありませんが、不整脈が起こった際には自動的に感知し、電気ショックを行い不整脈を止めます。
洞不全症候群や房室ブロックなど徐脈を合併している場合はリード付きのICD、合併していない場合はS-ICD(皮下植込型除細動器)を植え込むことが一般的です。
皮下植込み型除細動器 S-ICD

S-ICDは静脈を介すことのない完全皮下植込み型の除細動器のため、感染や血管損傷などの合併症のリスクが低くなります。日本では2016年2月に保険償還されました。

経静脈植込み型除細動器 TV-ICD

TV-ICDとS-ICDでは除細動治療の有効性に差はありませんが、S-ICDにはペースメーカーの機能がついていないので、徐脈性不整脈に対する治療は行えません。ペースメーカーの機能が必要な場合は、S-ICDではなくTV-ICDでの治療を選択します。

抗不整脈薬
アブレーション
反乱社員の居場所を特定し焼灼治療します。
※治療対象の場所が右心室か左心室かによって、カテーテルの挿入方法が異なります。