心房細動など脈が速くなる不整脈
その他の脈が
速くなる不整脈
(頻脈性不整脈)
WPW 症候群
WPW 症候群とは、本来の部長とは異なる偽部長(ケント束)が抜け道となって社長の命令が社員に伝わってしまう不整脈です。
正常な電気の通り道以外に、心房と心室の間に別の通り道(ケント束)があり、電気信号がこのケント束を通って近道をしてしまうために起こります。
普段は症状がありませんが、何かの刺激でケント束を電気信号が逆走してしまうと、ケント束を含む電気の回路ができて心臓のリズムが速くなり、動悸などの症状が現れます。
心房細動が合併すると、心拍が異常に速くなり、稀に緊急の治療が必要になることもあります。

治療
- アブレーション
- 偽部長(ケント束)の位置を調べ、焼灼治療します。
WPW 症候群は多くの症例で高い成功率が得られます。治療後、ケント束を通れなくなった電気信号は、通常の通り道(刺激伝導系)を通って流れます。治療成功率は92 ~ 98%とされています。