家族計画 受胎調節について
新年あけましておめでとうございます。このコラムを読んでくださっておられる方は、おそらく当院の産科に通院中あるいは出産後の方であろうことと存じます。 まだ妊娠中の方には少々気が早いことではありますが、あっというまに妊娠生活は終わりを告げ、出産して育児にてんてこ舞い、ということになりますので、お時間のある時に読んでいただいて、知識を得ておくことはこののちの家族計画に少しでもお役に立つのでは?と筆を執りました。
ご夫婦にとって、あるいは夫婦という形でなくとも人生のパートナーであるお二人にとって、深いコミュニケーションツールとしてのスキンシップ、sexは重要と考えています。しかしながら、性成熟期にある男女がsexすれば、その結果として妊娠成立することはご周知の通りです。 お二人にとってそれが希望した結果なら喜ばしい限りなのですが、そうではない場合もございます。未婚の場合もさることながら、既婚の場合にも「出産直後で、大忙しの育児の最中。次子の妊娠は体力的に厳しい」という場合もあるかもしれません。そこで、重要になってくるのが避妊の知識です。
現在、日本で使用可能な避妊法について一覧にしました。 一時的避妊法の中で一番効果が高いのは低用量ピルです。しかしながら低用量ピルは、きちんと決められた通りの服用方法で継続しなければ有効ではありません。
継続服用は自信がないと仰る方には、子宮内にホルモン剤を付加した避妊リングを留置するという方法もあります。5年で入れ替える必要がありますが、留置中は上乗せして避妊処置を行う必要はありません。ただし、子宮内感染のリスクがあるので、留置後、発熱、腹痛などを認めた場合には早急に産婦人科を受診していただく必要があり、場合によっては入院加療が必要になります。
また、コンドームなどの避妊具の破綻、など、避妊失敗が明らかな場合や、強姦などの場合には、緊急避妊法として72時間以内にノルレボ錠1.5mgを1錠内服していただくと言う方法も選択肢に上がります。但し避妊効果は性交後内服までの時間が24時間で95%、48時間で85%、72時間で58%と言われています。
避妊対策をとっていたけれども妊娠してしまった、という場合もあるでしょう。その際には、人工妊娠中絶という方法論が選択肢にはなるのですが、一昨年末、日本国内で内服薬による人工妊娠中絶が認可されました。当院でも令和8年1月から厚生労働省の使用認可を得て運用開始させていただくことになりました。妊娠9週0日未満なら、使用可能ですが、当院では安全性を見越して妊娠8週0日までの方を対象としました。詳細は産婦人科外来を受診していただけると、ご説明申し上げます。 妊娠週数が早ければ選択肢の一つとして、中絶手術をうけるという女性の心身への負担が少しでも軽くなるようお役に立てればと考えています。









